Dents du Midi/デントゥミィディ

Untitled

Dents du Midi/ントゥミィディ -Sep 2017-


■Note

デントゥミィディ、これを読んでる人のほぼ全てが「なにそれ?」と思うでしょう。

スイスアルプスの一座、日本語訳すると歯型の山と呼ばれる山で文字通りギザギザでそれぞれが見た目かなり切り立った連峰になっている。

この山はコペットに滞在中、1人の宿泊客に教えてもらった山。聞いたこともない山だったのでその場でgoogleして見たら出てきた画像は厳つい山そのもの。え?これ登るの?見た目めちゃくちゃテクニカルだけど??と尋ねるとそーうでもないんだという話。

方角的にモンブラン側とは離れていたし、そもそもモンブランがあるからいいやと思っていたのでその時はそれまで。

で見事にモンブランに登れず、消化不良満々なときふと思い出したこの山。しかもロザンヌからはアクセスが近い。ということで行ってきた。

天気は若干雲が多かったが、スイスアルプスの美しさはそれなりに堪能できたので満足。マッターホルン周辺以外もスイスは沢山の山がある。これは本当に簡単な山なのでオススメしたい。

■How to get there

ロザンヌからChamperyシャンペリーまで電車で1時間ほど。30スイスフランほど。
シャンペリーから登っていく。

■Dents du Midi登山概要

《標高》
3257m(Haute Cime)

《日数》
1泊2日〜

《難度》
連峰の1番最高峰であるHaute Cimeは簡単。9月末であってもコース上にほとんど雪はなく装備なく登れる。

《行程》
Day1: 
Champery駅(標高1035m)
↓4時間ほど
山小屋Cabane de Susanfe(標高2102m)

Day2: 
山小屋
↓3時間ほど
頂上・Haute Cime(標高3257m)
Champery駅 ※

※登頂後、小屋に戻らず山をサーキットするコースもありそれによってゴール地点も時間も変わる。

《宿泊・飲食》
キャンプサイトはなし。小屋泊のみ。
素泊り20スイスフラン
朝晩二食付き60スイスフラン

※混んではいなかったけど電話予約が安全かと思われる。
水はトイレの手洗い場で補給可能。

行動食などはChampery駅にて大きなスーパーがあるので日曜日でないならその場で購入も可能。

■Photos


Untitled
Way to Champery/シャンペリーへ
ロザンヌから早朝、シャンペリーへ電車で向う。ロザンヌから先ずひたすら湖畔沿いを走り続けるのだけどその景色は本当に美しい。特に写真のデントゥミィディが姿を現してからは圧巻でクソ高い電車賃も一回なら許せるほど。でも一回だけ。電車は途中で乗り換え、登山鉄道みたいなのに乗り込む。これは登山鉄道からの車窓。

Untitled
Champery Station/シャンペリー駅
とゆうことでシャンペリー駅に登頂する。駅とケーブルカーの駅も隣接されていて直ぐに山に行けるようだった。冬季はスキー場になるらしくこのケーブルカーでスキー場へアクセスするらしい。先ずは駅横のスーパーで買い物を。

Untitled
Champery town center/シャンペリー中心部
駅から本当は直ぐに歩き始めることになるのだけどこの日、というかここ数日は喉の調子がずっと悪く痛すぎたので薬を買おうと町の薬局へ。が、運悪く店が改修中ということで。。失意のままこの写真を。この程度の山なら喉痛くても登れるでしょう。と強引に自分を安心させる。

Untitled
Day1 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山1
ということで早々に挫かれつつ登山口を目指して歩いていく。先ずは車道をずっと突き進む、道中の美しいポイントで一枚。

Untitled
Day1 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山2
登山口あたりで看板を発見。スイスの標識はこれが始めてだけどわりと厳しめのタイム表示。休憩込みとはいえ、ほとんどこの時間を巻くことなく目的地へ到着することになった。

Untitled
Day1 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山3
ぐんぐん標高を上げていく。が標高が低いので何の問題もなくサクサク進める。

Untitled
Day1 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山4
1時間ほどで最初の山小屋に到着する。ちなみに徒歩15分手前まで車で来ることもできるとあってここに滞在している人はトレッカーぽくない人も多かった。しかしここも絶景の山小屋。

Untitled
Day1 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山5
小屋を超えるといよいよ登山道になってくる。傾斜も急になるし切り立った崖沿いの道になっていき鎖場がチラホラ。登りながらこれが4000後半だったら地獄だろうなーなんて思いながら淡々と進む。

Untitled
Day1 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山6
谷を登りきった所で出てくる標識。見た目から暴れ羊でもいるのか?と思ったら、「羊は獰猛で貴方の犬を襲うかもしれないからリールはちゃんと持つように」という。まぁ逆の意味で、羊を襲うことのないようにして下さいっての面白くしたもの。

Untitled
Day1 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山7
ということで山小屋に到着。ここでもボリュームたっぷりの夕食、朝食を頂き準備万端で山頂を目指す。

Untitled
Day2 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山1
6時半過ぎにて登山開始、秋ということでスイスのこの時間はまだ日の出は迎えておらずヘッドライトをして進んでいく。トレースははっきりしてるので進むのに困ることはない。が、曇り気味だったのでモチベーションは下がり気味。

Untitled
Day2 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山2
サーキットコースとの分岐点になるパスに到達したところで凄まじい絶景が迎えてくれる。ここで一気に来てよかったーと。見にくいかもしれないけど恐らく1番右奥の尖った山がマッターホルンだと思われる。今回はこれだけだけどマッターホルンを見るときは登る時だと決めているので、また次回に。

Untitled
Day2 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山3
素晴らしい場所なので自撮ります。

Untitled
Day2 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山4
パスを超えてから山側に取り付く形でぐんぐん標高を上げていく。そして徐々にこの山の力というかポテンシャルを見せ始めてくれる。凄い景色。標高ぜんぜんないのに。。本場アルプス凄い。

Untitled
Day2 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山5
ガレと砂利場が多いけど道ははっきりしていて登りやすいまま。

Untitled
Day2 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山6
ちょっとだけ晴れ間が見え始めてくれる。

Untitled
Day2 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山7
2つ目のパスに到達。山頂がきっちり目測できるようになる。ここから更に傾斜はキツくなって若干歩きにくくなってくる。が、標高が低いので特に気にならずに進める。

Untitled
Day2 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山8
山頂間近の絶景、雲で全てが見渡せない、山の標高が低いのが惜しい。

Untitled
Day2 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山9
最後は切り立った岩をよじ登る形で頂上の稜線にでる。山頂へ到着。早くて3時間と言われ、ちょうどそんなもんだったので一先ず満足。

Untitled
Day2 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山10
と思って後ろを振り向いたらあっちが山頂だった登る岩を間違えていたみたい?置石が下から見えたので間違えてしまったよう。そして思っていた以上にナイフリッジな山頂。

Untitled
Day2 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山11
気をとりなおして改めて山頂に。ここもかなり切り立った場所なので山頂付近は中々スリルがある場所になっている。

Untitled
Day2 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山12
山頂からの風景

Untitled
Day2 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山13
やはり曇り気味なのが少し惜しい。

Untitled
Day2 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山14
別角度から更に一枚。

Untitled
Day2 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山15
ということで下山していく。最初のパスの近くで一枚を。ちなみに下山中、遅れて出発してきたスイス人の男が凄まじいスピードで登ってきていて、下山中に追い抜かされた。早かったのですれ違い様に「すげーなアンタ!」みたいなこと言ったら、ピタって止まって「アイムスイス」って一言行ってスタスタ去っていった。スイス人では当たり前って?

Untitled
Day2 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山16
山小屋に戻る。犬がいい感じに昼寝をしている。ちなみにアルプスの飼い犬は品種問わず全てめちゃめちゃデカい。寒いからなのか、ちなみにこの犬も相当大きい。

Untitled
Day2 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山17
小屋で一休みして下山へ。下山方向は晴れていて道中の景色は最高で写真を撮りたくっていった。

Untitled
Day2 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山18
日本の紅葉は凄い綺麗だとは思うけどこのスイスのあっさりした色付きもまた美しい。というか登山者が圧倒的に少ないので自然を独り占めできるのが素晴らしい。海外登山とは正にこれ。どこ行っても人が少ない。帰国して日本の登山を楽しめるのか、それだけは少し不安、、

Untitled
Day2 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山19
引き続き色々撮る。

Untitled
Day2 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山20
ダイナミックな景観。

Untitled
Day2 Dents du Midi mountaineering/デントゥミィディ登山21
羊の看板の場所から更に下った場所。綺麗な渓谷になっている。ちなみにこの奥にダムがあり水を堰き止めている。大した水量を溜めているわけでもなく、なんでだろうと思っていたが、多分この狭まった渓谷が鉄砲水の発生を頻発させているようでそんな注意書があった。

ということでシャンペリーに戻り、ロザンヌへとまた戻っていった。

■Accommodations/安宿

Cabane de susanfe
 ●My Rating
:☆☆☆
 ●Price
:60スイスフラン
 ●Room
:ドミトリ
 ●Bathroom
:共用
 ●Wi-Fi
:なし
 ●Location
:デントゥミィディ山中
 ●Special Mention
:軽食オーダーも可能

Thank you for reading
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
Click Me!!!!

コメント