Mont Blanc/モンブラン-2

Untitled

Mont Blanc/ンブラン-2 -Sep 2017-


■Note

前回の続き初日の夕方から2日目の下山まで。

■How to get there

登る降る

■Photos


Untitled
Day1 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山1
前回の続き、テッドルース小屋で夕食をとる。噂では聞いていたが屈強な登山者達の胃袋を満たすだけの量はあったし、というかヨーロッパに入って外食などしてないし、調味料も何もなく大したものを作れていなかったので食事にはかなり感動。カスタードケーキかプリンの2択というデザートには泣けた。

Untitled
Day1 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山2
食事後、外を見ると雲が晴れてきており最初の写真や、この写真のように素晴らしいサンセットを楽しむことができた。

Untitled
Day1 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山3
夕陽に染まる氷河とモンブランの山域。

ちなみに自分はグーテ小屋の予約がないのでこの先はここから頂上を目指さないといけない。正直これだけ埋まってたんだから自分のような奴がいるだろうと思っていた、が。誰に聞いてもみんな明日はグーテ小屋行って終わりというスケジュール。朝食の時間も予約できるのだけど最速の午前2時を選んでるのは自分だけ。。あれ?イレギュラーなことしてる?のかと不安になりスタッフに聞いてみると

「たまにだけど君みたいなのがいるよ。でも1人ってのは中々ないよ。(苦笑)」と。

次のエリアはモンブラン登山では1番の難所とされるクーロワール帯。深夜に自分1人だけ。ちょっと出発を遅らせようかなーと思いたいが、ここまで一緒だったリー君。登る前から1人は不安だから一緒にきて欲しいと頼まれていて、朝5時にグーテ小屋集合ということで約束していた。。やるしかない、ということで出発を迎える。

ちなみに朝食は真っ暗なダイニングルームにポットにお湯、パン、その他食べ物にラップがかけられ置かれていた。1人だけだからそうさせもらうよと、予めスタッフから聞かされていたが、ヘッドライトつけながらの孤独の食事はなかなか悲しいものだった。

クーロワール帯へ

微妙なスノーシャワーの中出発。そこに取り付くまで雪がだいぶ深い。にもかかわらず前日のトレースがかなり薄くなっていて不安な立ち上がり。冷静に冷静に安全なルートとトレースの痕跡を見ながら何とか進んでいけ、2時間半ほどでグーテ小屋に到着することができた。体力的には余裕だったけど精神的には正直かなりやりきった感がここで既に。

Untitled
Day2 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山1
グーテ小屋にてリー君を待っていると、野郎は寝袋の中におり寝落ちしていた(怒)。がダイニングスペースが夜間は閉鎖されてて待つ場所がなかった上に、リー君は昨晩小屋への到着が遅くなってしまい何と夕食の時間に間に合わず食べられなかったそう(予約していても時間を過ぎれば容赦はない模様)。挙句あまり水を飲んでいなかったので軽い高山病になるという始末。高山の経験はこれが初めてということだったので心配しつつも本人は行けるということだったので、5時半くらいに出発。もう大半が出発していて自分達は最後尾だった。

写真はグーテドームを登っているところ。ここを登りきると標高4300超えたくらいになってモンブランの稜線に出ることができる。

Untitled
Day2 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山2
まだ夜明け前で進んでいくが、ふと気付く。前方にいた一団が段々と近づいてきてる。追いついてるのかと思ったら撤退してきてるよう。すれ違う時に理由を聞けば風でどうしようもないと言う。確かに風が強く、しかも絶えず吹きつづけていた状態。先に登っていたメンツはこれにやられたようだった。そうこうしてるうちに自分も顔周辺が痛くなってきたのでダウンだけでなくゴアテックスのフードもその上から被りそれをメットで押さえつける形に変更しストールも口周りにグルグルに巻き直しを、なんて作業を外側の手袋を外してやっていたら、指の感覚があっという間になくなり、痛みでそれどころじゃなくなる。

Untitled
Day2 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山3
後ろ振り返るとリー君も既に寒さで悶絶していたようでここで撤退する、ということだった。自分は体力的には全然余裕だったけど指は痛い。上を見上げるも本日はもう誰もいない状態。ちょっと悔しかったので1人でしばらく登ったところで、このままでは凍傷避けられないなと思い自分も撤退。ここでカメラを初めて出して色々写真を撮る。

写真は朝日でできたモンブランの影。

Untitled
Day2 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山4
撤退前に自撮り。鼻水が凍っていたことに後で写真見て気づいた笑 ちなみにこの辺りでマイナス17℃ほど。ここに風速が加わると体感マイナス30℃近くだったと思われる。。寒いわけだ。。

Untitled
Day2 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山5
フランス最高峰でありアルプスの最高峰ということでひと際デカイ。ので登頂できなくとも圧巻の景色は見られる。

Untitled
Day2 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山6
別ショット。

Untitled
Day2 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山7
グーテ小屋。到着時はまだ日が出てなかったのでここで初めて写真を。見るほどに凄い場所に建てられていることがわかる。

Untitled
Day2 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山8
グーテ小屋の手前にある小山、上の写真から直ぐに着くわけではなく、これを登らないと小屋には辿りつかない。

Untitled
Day2 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山9
素晴らしい景色。

Untitled
Day2 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山10
グーテ小屋の窓辺。素晴らしい景色で世界最高の山小屋と言われるだけはある景観。リー君が待っててくれたのでここでコーヒーを一杯注文し、今日の登山者達と寒すぎた話で盛り上がる。

Untitled
Day2 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山11
窓からの景色はずっと見ていられる。

Untitled
Day2 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山12
ゆっくり休憩をし、下山へ。小屋付近のこの一帯。登って来るときはトレースが全く消え失せていてしかも雪が深く、すぐ目の前に小屋が見えてるのに近づけないので、なかなか苦労させられた場所。この時間にはきっちり道が出来ていたので俺が今日の道の第一人者なんだぞ、と感謝しろよ!と思いながら進んでいった。

Untitled
Day2 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山13
やはり雪山は美しい。

Untitled
Day2 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山14
そしてそんな場所で黄昏の一枚を撮ってもらう。

Untitled
Day2 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山15
クーロワール帯へ再び。このエリア上層のほうは急な岩場の連続で大変だが写真を見てわかるようにロープが張られているので安全に身体を預けられる。ので登っていける。ロープ持ってる人たちはここで互いに結んで安全に進んで来ている。下りはより慎重にならざるをえず登りと同じくらいの時間がかかっての下山となった。

Untitled
Day2 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山16
昨日は雲でほとんど見えていなかったシャモニーの街並みが上からよく見えた。

Untitled
Day2 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山17
さらに下山、昨日は霧と雪で覆われていた場所も晴れて雪解けしていたようで、初めて池があったことに気づいた。

Untitled
Day2 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山18
ケーブルカーの最終が5時半ということで余裕かと思ったら思いの外時間がかかり30分前の到着。特にリー君は膝を痛めてしまい下山はだいぶ辛そうだった。ちなみに登頂できてたら恐らく最終には乗れてないと思うと今回のスケジュールがめちゃくちゃだったことを思い知る。電車動いてない場合はテッドルースかどこかの小屋でもう一泊は考えとくのが本来の正しい選択になりそう。

シャモニーに戻りコーラで乾杯をする我々。

Untitled
Day2 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山19
シャモニーのトルコ料理屋でケバブを頂く。山帰りはジャンクフードが身に染みる。

ということでモンブラン登山終了に。改めて書くけどノーマルルート、特にハイシーズンだったらま絶対登れる山だと思った。皆さんも是非。わりと簡単。


Thank you for reading
にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
Click Me!!!!

コメント