Manali to Leh/マナリーからレー

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Manali to Leh/ナリーからー -Jul 2017-


■Note

モンスーンで苦戦したマナリーからいよいよインドの1番の目的地であったレーに向けて出発。

マナリーからレーの道は標高2100mから4つの峠を越え、最高地点は5300mまで達するというヒマラヤを突っ切る長く険しくハードな道として有名。そしてその厳しさ故に6月から9月までしか開通していない。そのため移動費もインドにしては非常に高額な値段となる。通常3〜5倍くらい?の費用感。

この道中は悪路でキツいキツいと言われていたので覚悟はしていたのだけど個人的にそんなことは全くなく。激しい揺れのある場所も全体の極一部だし、それでもネパールのアンナプルナ側の地獄の道に比べたら何のことはないレベル。

むしろ道中の変わりゆく車窓を思う十分堪能、トレッカーとしては座ってるだけでこんな景色見ちゃって楽だな〜なんて思いつつ2日間のバス移動で興奮のため写真を撮りたくってしまった。

ということで今回はイレギュラーとしてそんな道のバス旅だけを一つの記事に。

■How to get there

マナリーからレーへの乗り物選択肢は主に3つ

政府バス: 2900ルピー、1泊2日、宿泊費、朝晩食事込み、2日に一本
民間ミニバス: 3200ルピー〜3500ルピー、約18時間ぶっ通し
民間シェアタクシー:  4500ルピー〜、要交渉

時間はかかるが安いし、寝られるので自分は政府バスを選択。
※座席は1番後ろの窓側を推薦!!!
→インドの日中のバスは基本リクライニングしないで乗車する人が大半。1番後ろはリクライニングの可動域は通常のシートより少ないものの、気にせずリクライニングできるので他座席より快適になる。

そして以下の写真達を見て欲しいのだけど景色を堪能できるので時間が限らてないのであれば1泊2日の道を激しくオススメ。自身の高度順応が不十分と感じているのなら尚更。

■Photos


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Day1 Road trip to Leh/レーまでのバス旅1
朝10時にマナリーを出発し移動開始。暫くしたらもう携帯は使えなくなるぞっと横のインド人が言っていたがその通りで先日の舞台であったソーランバレー付近を通過すると程なく携帯は使えなくなった。ラダックは中国パキスタンと国境を接していて衝突も多いキナ臭いエリアなため「テロ対策として携帯は基本的に使用ができない」のは知っていたけどこんなに早く不可能になるとは思っていなかった。このあたりからもう絶景が始まっていたのだが先日見ていた景色の延長だったので撮らず。写真は道中で起こっていたトラフィックジャムの様子。インドを旅行しているとこれでもかというほど車がジャムってる現場に遭遇する。

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Day1 Road trip to Leh/レーまでのバス旅2
上記写真のような緑のエリアからグングン標高を上げ続け、岩だらけの景色になったころロータンパスという最初のパスを迎える。標高は3890m、残雪もありマナリーからここに車でやってくるインド人が多いようでここまではわりと混み気味だった。

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Day1 Road trip to Leh/レーまでのバス旅3
パスを抜けるとまた景色が一変し、気持ちのよい緑と雪の山々の中を突っ切っていく。交通量も激減し快適な道のり。

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Day1 Road trip to Leh/レーまでのバス旅4
山間の道をうねりながら標高を下げつつ進む。景色は非常に美しく感動。地図的には先日登ったフレンドシップピークなどのレンジの真裏にあたるので見れるかなーと思っていたけどよくわからず。

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Day1 Road trip to Leh/レーまでのバス旅5
アンナプルナ側の山域もそうだけど平和そうな緑の部分と荘厳な雪と氷河が混ざった景色が自分は大好き。少なくとも高低差が相当ないと見られない限られたエリアでしか堪能できない迫力。ニュージーランドとか南北端に近い一部はそこまでの高低差必要なくこういった画が見られるけど。。

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Day1 Road trip to Leh/レーまでのバス旅6
夕方6時頃、宿に到着。ドミ泊と聞いてたけどめっちゃ豪華やんけーと乗っていたスイス人とかとテンション高めだったが裏手のしょっぱい建物に案内されちょっとガックリ。そしてチェックインして数分、隣のベッドのインド人が財布に入れていた5000ルピーがなくなったと騒ぎだす。隣だったからという理由で勝手に犯人に疑われ人の荷物をゴメンゴメン言いつつ勝手にあさりだす。お前の荷物は見たのか?直前まで確認してたのか?と何度も言うが、見た!絶対財布にあったんだ!と豪語。散々自分を疑ってホテルのマネージャーを呼ぶ、警察も呼ぶからな!などなど脅し文句を言った後、自分のバッグから出てくる始末。何を言うかと思えば、アイムハッピーと自分の安堵の気持ちだけで一言も謝らないアホぶりに私は怒り心頭。更には道中自分が撮ってた写真が欲しいからフェイスブックを教えてくれとぬかすも余裕で申請は無視。その晩ツイッターで熱い人種差別発言をしまくったのでした。

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Day1 Road trip to Leh/レーまでのバス旅7
晩御飯は8時からだと言うので宿付近を散歩。夕景が美しい。ちなみインド人は夕飯が遅くこの時間はわりとノーマル。トレッキングとかのインド人のツアーを何度か見てるけど翌日の予定も早朝からだというのにこれまた8時頃だったり。わりと頭がおかしい。ちなみに今回のバスは翌日は朝4時発。交通渋滞同様、融通が効かない国民性なのか。

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Day2 Road trip to Leh/レーまでのバス旅1
まだ暗がりの中バスは出発。夜が明けてくると周りの山が赤く色づき始めとても美しい画を見せてくれていた、のだけどその車窓は右側の座席からしかよく見えず写真は撮れなかった。

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Day2 Road trip to Leh/レーまでのバス旅2
高度は一気に上昇し景色も大きく変わっていく。

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Day2 Road trip to Leh/レーまでのバス旅3
美しい湖畔の道を通り更に登っていく。写真はその時撮れなかったので通りすぎてから振り向いて一枚。

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Day2 Road trip to Leh/レーまでのバス旅4
2日目最初のパスに到着、Baralacha la バララチャラと呼ばれる4890mの峠、素晴らしい景色。ちなみに政府バスは各峠で写真撮影&トイレ休憩として止まってくれるのが嬉しいところ。といっても完全な野ションスタイルなので女性は少し大変かもしれない。トイレがある場所で休憩することも当然あるが少ない。

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Day2 Road trip to Leh/レーまでのバス旅5
パスを越えた後は暫く悪路で進み、少し標高を下げたところで大きな平原を突き進む。かつてこの一帯に大きな氷河があったのだろうと思える川沿いの凄い浸食。

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Day2 Road trip to Leh/レーまでのバス旅6
長閑さと厳しさの2つが汲み取れる気持ちのよい景色、これはロードトリップじゃないと楽しめないだろうなと。歩くにはあまりにも同じ景色が続きすぎる笑。

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Day2 Road trip to Leh/レーまでのバス旅7
両サイドの岩山の形に惚れ惚れしつつ、ようやく道がうねり始めまた標高を上げていく。

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Day2 Road trip to Leh/レーまでのバス旅8
ぐんぐんと標高が、こういった道は両窓側の人も写真を撮れるのでフェアな笑 道、というのもこのバス旅はどっちかのサイドだけに絶景が来ると撮れない人が撮れる人を羨んだ目線を受けるという構図ができるのがこのバス旅の問題点。

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Day2 Road trip to Leh/レーまでのバス旅9
道はうねりながら谷間を縫って進んでいく。こんなド辺境の地でアスファルトを敷いてくるインドの努力、国力には頭が下がる。軍事的にも重要なのは理解できるがお隣ネパールなんて規模はこの十分の一にも満たないヒマラヤエリアでも未舗装、というか首都でさえ未だに未舗装な場所ばかり。ちなみに中国西域ヒマラヤエリアの道は更に完璧なアスファルトが敷かれている。こちらも軍事的理由が大きいけどこの三国の舗装レベルを見ることで国力の差が歴然と見てとれる気がした。

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Day2 Road trip to Leh/レーまでのバス旅10
先ほどの道を登りきったところで次の峠を越える。今回は峠越えたぞーという車掌の一声だけで停車せずに素通り。写真はその峠を下った少し先のところ。こちらも浸食が素晴らしく何かの遺跡みたいな。

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Day2 Road trip to Leh/レーまでのバス旅11
なんで先ほどのパスで止まらなかったというとその先で昼食休憩を1時間ほど取るから、ということだった。多分。これだけ標高が上がるので水をたくさん飲んで高度順応を図りたいところだけどトイレ休憩は少なく飲める量は少量に。マナリーで登山していた自分でも時折軽い頭痛を感じるくらいだったので不十分な人には相当だったと思う。吐いてるインド人がいたし、マナリー行きのバスとすれ違う時リタイアして戻っていくインド人もいた。てことで折角の長めの休憩ポイントということで水を沢山、トイレも二回ほど済ましつつラダック写真でよく見る雲の近さを肌で感じる。

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Day2 Road trip to Leh/レーまでのバス旅12
前の箇所でも触れたけど軍事的にも重要なエリアということで道中にはチラホラと軍のキャンプ地を見かけることができる。Vガンダムではザンスカール帝国という敵国の名前があるのだけどザンスカールはラダック内にあるエリアの一つの名前できっとこういうものを見て名前を取ったんではないか?と思われる。ポカラで会ったオタクなパッカーがきっとそーなんですよ、ってたから多分そう。彼との話題で久々に思い出した。

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Day2 Road trip to Leh/レーまでのバス旅13
本当に雲が近い。ネパールも標高は近いのだけどここまで近くには感じなかった。南にモンスーンが来ているので季節のせいかもしれない。ちなみに写真だと空が紺碧になりやすいのはあまりにも太陽光が強すぎて自然とISO感度を下げないとまともな写真を撮れないからだと思う。実際目で見て思った。

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Day2 Road trip to Leh/レーまでのバス旅14
昼食休憩後、更に標高を上げていきこのロードトリップの最高標高地点を目指していく。

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Day2 Road trip to Leh/レーまでのバス旅15
そしてついに到達。Taglang La タグラングラパス、標高5328m。車で通る峠として世界で2番目の高さらしい。ちなみに1位もインドでラダックエリアにある。

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Day2 Road trip to Leh/レーまでのバス旅16
タグラングラパスの別アングル。インドではバイク旅行が流行っているのかかなりのバイカー達をこれまで見かけてきている。特にマナリー一帯からラダックまでの道は景色が素晴らしいだけにバイカー達もかなり多かった。

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Day2 Road trip to Leh/レーまでのバス旅18
パスを抜けた直後の風景。この辺りもさすがにハードは気候条件なんだろう、道路はガタガタだった。けれどもいい景色なので揺れも気になるようなことは特になかった。

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Day2 Road trip to Leh/レーまでのバス旅19
バスはどんどん標高を下げ3600mあたりまで下がり最後の休憩地点に。ツーリストはこちらでサインインをというので警察にパスポートを見せる。この時既に午後6時頃、まだ数十キロ離れていて何時に着くのかと思っていたがこの後はフラットでしっかりした舗装された道だったので1時間半程度でレーに着くことができた。

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Day2 Road trip to Leh/レーまでのバス旅20
レーに近づくにすれチベット仏教寺院がまわりにチラホラ。こういった丘には中国側の西チベットもそうだったが写真のようなゴンパが建設されている。

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Day2 Road trip to Leh/レーまでのバス旅21
これからの登るであろう写真で1番大きな山、ストックカンリを横目に8時頃にてようやくレーに到着。

この後直ぐに薄暗くなり宿探しはかなり難航したけど街を歩くアメリカ人に話しかけ彼の泊まってる場所を紹介してもらい何とか宿に辿り着きこの旅が終わる。朝4時から夜8時までバスに乗り続けると流石に最後は疲れた。また同じ道で帰るか、空路にするか、迷いどころ笑。

■Accommodations/安宿

Hotel Chandra bhaga
 ●My Rating
:☆☆☆
 ●Price
:バス代に含まれている
 ●Room
:ドミトリ
 ●Bathroom
:共用
 ●Wi-Fi
:有り
 ●Location
:
 ●Special Mention
:夕飯はバイキング形式で食べ放題なのはよかった。

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