Pavla & Honza Peak/パブラ&ホンザピーク -Jul 2017-
■Note
インドで三座目の登山、パブラ&ホンザピークへ。
この山はMaps.Meでレー周辺の山をチェックしていた時に偶然見つけた山で、トレイルが先のストックカンリ同様に頂上まで載っていたのでこれはやりやすいかなと思って挑戦を。結果無事登頂でき、おまけに素晴らしい景色を堪能できたのだけど、中々不安な感じでのスタートだった。
まず圧倒的な情報不足、事前に情報を集めるべくエージェンシーとか地元人に聞いてみたのだけど、誰も「知らない」という。名前がローカルなものと違うのかと思い地図を見せながらここなんだけど知らない?と聞いても、「何それ?」という。んじゃGoogleならイケるやろ!と思ってその名前で検索しても山の情報は一切出て来ない。
どーゆうことなんだろか??行かない方がいいのか?今は道がないのか??登る山の形も知らないってヤバいんじゃ??
色々思うことはあったが、ここまでのMAPS.MEを使用してのトレッカーとしての体験上、「テクニカルな道は絶対に地図に載らない。」(道そのものが消えてることはあったけど笑)という確固たる思いがあったのと、無理なら帰ってくればいいや、というバックパッカー的楽観精神で挑んだ今回。
もしこの登山記録を読んで興味を持ったら是非挑戦してほしい。ほんとに素敵な場所だったのに今回自分は村を出て戻るまで誰1人と遭遇するとこなく完全な単独登山。
貴重な経験もできて大満足な登山になることができた。楽しかったなー。
■How to get there
レーのローカルバスターミナルから毎朝(たぶん)9時に出るPhyangピャン行きのバスに乗る。30ルピー
終点で下車。場所はピャンをだいぶ通り過ぎた更に奥の場所でレーから1時間ほどで到着。そこから山へのアプローチ開始となる。
帰りは午後3時に終点ポイントにバスがやってくる。3時にバスは到着したが実際の出発は3時30分過ぎだった。細かいスケジュールはよくわからず。
■Pavla & Honza Peak 概要
標高:
→5615m
日数:
→1泊2日〜2泊3日(体力次第)
難度:
→技術的な要素は特になし。川の渡渉が数カ所あるのと、トレースが一部消えている場所があるが方向を誤らなければ問題はないと思う。
装備:
→ストックカンリ同様、アイスアックスはストックがあれば必要にならないと思う。(7月の状態なら)
行程:
Day1: レー3500m→バス→→ピャン3800m→ムラバク4050m→キャンプ地4850m
Day2: キャンプ地→サミット5615m→キャンプ地→ピャン→バス→→レー
■Photos
Day1 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山1
ローカルバスに揺られること1時間。バスは予想していたピャンの村よりも更に標高を上げたムラバクとピャンの丁度中間くらいの場所まで進んでくれ、写真のここから出発地点に。。なるはずが、いざ出発というタイミングで車に乗った村人のおじさんが「どこに行くんだ?」と、これからこの道を登って山に行くと言うと途中まで乗ってけてくから、乗ってきなーということで、たぶん1時間は短縮でき約4000m地点くらいからの出発に。
Day1 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山2
地図では川沿いと山沿い平行した二つのルートがあるのだけど丁度車で降ろしてもらった場所は川沿いルートの入口に近かったのでそちらを選択。トレースは途切れ途切れで岩場が歩き辛く、ちょっとイライラ。
Day1 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山3
歩きにくくイライラな川沿いの道と山側の道が繋がりそこからトレースがはっきりして歩きやすくなる。
Day1 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山4
この交差する地点は地図上ではキャンプ地の一つということ。確かに見渡せばそれっぽい感じではあった。
Day1 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山5
道を進んで行くと川の渡渉ポイントに近づく。出発の前々日は雨でレーの川もだいぶ増水していて出発を1日遅らせていたけど正直不安だった。
Day1 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山6
見ると中々な水量で、嫌だなーと思ってはいたけど写真の岩の左側から対岸に真っ直ぐのラインは膝下の深さで渡れる所を発見。他の場所はもっと深いか足場が悪そうだった。
Day1 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山7
川の両岸にはマーモットが沢山。進むごとにマーモットがワタワタ逃げ回るのが可愛らしく。
Day1 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山8
綺麗な花
Day1 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山9
渡渉後、さらに進んでいく。この辺りから標高が4600mくらいになってくるので結構キツくなる。
Day1 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山10
地図上の最奥キャンプ地を目指してひたすら進む。
Day1 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山11
4時頃にてようやくキャンプ地に到着。思った以上に時間がかかりクタクタ。しかし辺りは平らですぐ近くに綺麗な川も流れており、そして絶景のキャンプ地。だいぶ嬉しく。
Day1 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山12
素晴らしい景色を堪能しながらテント内でゆっくりする。至福の時。地図ではこの後トレイル上にまた川の渡渉が控えていたので下見にいくと先ほどの場所と違って遥かに広い川幅、そして腰近くまである水深。。幾らかの通りを探しても無事に渡れる場所がない。そもそも早朝からの山頂攻めでアホみたいに冷たい川を渡渉したくない。どーしたもんかと地図を眺めながら考える。
Day2 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山1
地図を見ると川を渡ってまた渡って戻ってくるコースになっていたので、渡らんでもいける、しかも等高線も厳しくなさそうなのでいけるかな?ということで就寝。朝3時半頃の出発の予定が完全に1人なのもあって中々気合が入らず寒くてモゾモゾ。結局4時15分の出発。暫くは暗かったけど時間も時間なので程なく空が明るくなってくる。そして川を渡らないコースで進んでいるとなんと途中でトレースを発見!やっぱり川を渡らないコースもあったかーとこの時は凄い嬉しかった。
Day2 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山2
が、順調に進んでいたかと思ったら直ぐにそのトレースは消えてしまいゴロゴロ厳つい岩場のエリアに。避けては進めそうになかったのでその岩場を直進していく。標高も5000mくらいなのでなかなかしんどい。写真はそんな中どっかで撮ったところ。
Day2 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山3
一通り岩場を抜けた所でまたトレースが出てくる。そして空が素晴らしく写真を撮る。
Day2 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山4
地図上の最後の川の渡渉ポイント。ここは当初から標高も高くなってるからきっと平気だろうと思っていたように雪と氷で覆われていて普通に渡ることができた。
Day2 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山5
川を渡って以降はわりと傾斜がキツくなって標高を上げていく、といっても大した坂ではないけど。しかし標高が標高なので見ごたえのある景色になっていく。
Day2 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山6
トラバースしながらぐんぐん上がっていく。完全に雪で覆われてるわけではなかったけど地面が凍りついていたり岩が凍っていたりと滑りやすかったのでクラムポンを装着。そしてこの辺りでようやくピークが見える、というか自分が登る山がどれだったのかようやく視認できるようになった。写真では一番右端の先にあたり、この記事の一枚目の写真の山がそこに控えている。
Day2 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山7
地図上で峠にあたるタルチョポイントに到着。ルートはここからピークを行くルートと峠を下って先に進むルートに別れる。ピークまでの道は一枚目の写真のように特にトレースはなかったけど、そこまで急な傾斜ではなかったのでそのまま登っていくことができた。
Day2 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山8
ピークに差し掛かる際の周りの景色。
Day2 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山9
8時半頃にてピークに到達。約4時間15分ほど。やはりマイナーなピークということでボロボロになったタルチョらしきものが軽く巻きつけてある程度だった。
Day2 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山10
登って来た方とは逆の頂上からの景色。地図上てまは本来のこのトレイルは写真の谷を下って進んでいき、その道が別の村にまで伸びているようだ。
Day2 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山11
頂上の景色。今度こそK2見えるかなと期待したけど難しそうだった。
Day2 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山12
頂上に辿りついてはみたもののよく見ると自分の場所より更に高い丘が近くに見えている。。ん?あれが本当の頂上か?と思ってGPSで確認するも違うようだった。が等高線で確認すると確かに50mほどピークより高いみたい。ピークの条件って何なんだろか。
Day2 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山13
記念撮影を。うまくピントが合わず。。
Day2 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山14
自撮りをする。
Day2 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山15
頂上からはストックレンジがよく見える。1番大きい山が前回登ったストックカンリ。こう見るとよく登れたなーと。
Day2 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山16
頂上の景色、これは自分が登って来た方角の景色。川が見えるということは気づかなかったけど既に頂上は道中で確認できていた?ってことかな?
Day2 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山17
景色を堪能して下山、途中で見た綺麗な花。
Day2 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山18
水辺に咲くこの花はなかなかな癒しだった。
Day2 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山19
帰りに気づいたのだけど川を渡らない場合のトレースは自分が設営したテントの後ろ、写真では左側に流れる川に沿ってあったよう。こんなに素晴らしい景色で自分のテントだけ。すごい快感。
Day2 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山20
テントで1時間ほど休憩して下山へ。帰りは山側の道を進む。景色も素晴らしくトレースも綺麗で歩きやすくて最高だなーなんて思っていたら写真のようなエリア。崩れやすい道だし川を渡るのにまた靴を脱いだりとなんだかんだ面倒な場所はあるようだった。
Day2 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山21
よーやく集落のエリアまで帰ってくる。しかしこの辺りで一つ誤算が。3時のバスで余裕だと思ってたけど行きは途中まで車で送ってもらっていたことを忘れており、戻りは想定していた時間よりもギリギリだと気づく自分。めちゃめちゃ焦りながら早歩きでバスの発着地へ。
Day2 Pavla&Honza Peak Expedition/パブラ&ホンザピーク登山22
スピードを上げて下山したせいで最後は足の裏がだいぶ痛く。。何とか3時丁度くらいに辿りつくと既にバスが来ており急いで飛び乗ったはいいがその後バスは全く発進する気配なく笑 40分くらい待ちぼうけ。。暇なので1人バスで写真撮影を。
そしてレーに戻る。完全1人で寂しい面もあったけど楽しい登山だったな。
■Accommodations/安宿
キャンプにて。CLICK ME!!!
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