Lenin Peak/レーニンピーク-1

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Lenin Peak/ーニンピーク-1 -Aug 2017-


■Note

人生史上、文字通り最大の挑戦、初の7000峰、レーニンピークに単独挑戦を。

登山歴は少ないながら、ここまでの旅路で難度やシチェーションを変えながらここまできており登山前は一定の勝算はあっての挑戦だった。

レーニンピークの最大の壁はズバリ標高、それだけといっても過言ではないほど基本的に平易なトレイルで構成されている。順応さえ上手くいけば登れる山。

事実そうだったと思うし、そうなんだけど、、今回見事に高山病にて挑戦失敗。

日本、海外含め、今まで登った山は20座もないという薄い経験値ではあるのだけど初めて自分に負けた故の失敗という事実、なかなか受け入れられず悶々とする日々が続いた。

下山する前に2、3日様子見ておくべきだったんじゃないか?まだ行けたんじゃないか?

とか

そもそもなんであんなことをしたんだ?

とか

特に帰り道は後悔の念で頭が一杯でブツブツ独り言を言っていたと思う。

そんな怒りの中、友人知人からの有難い労いの言葉に加え、技術的に難しいものではないとは言え、7000m峰への単独挑戦するという行為。登頂は簡単な事ではないのは事実なんだけど、

「仕方のないこと」

として自分が納得してしまう、結果に甘えてしまいそうになる、そんな自分に心底嫌気、葛藤が今もある。

登らないと先に進めない、なんかそんな呪いをかけられたような気分。

多分、またいつか挑戦することになると思う。

→準備、事前情報は1つ前の記事


■How to get there

歩く、登る、のみ

Day1 Osh→BC・3600m
Day2 BC→順応ポイント・4300m→BC
Day3 BC→C1・4400m

■Photos


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Day1 Osh to BC/オシュからベースキャンプへ1
オシュから車で5時間ほどかけベースキャンプへ向かう。道中の長閑な草原地帯、モンゴルを思い出す。

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Day1 Osh to BC/オシュからベースキャンプへ2
サリーモゴルというレーニン最寄りの村を通過し、レーニンピーク入口のゲートを通過すると未舗装路に。向こうにはレーニンピークをはじめとする高峰達が視界いっぱいに壁のように広がる。草原の中に突如として現れる壁の画はヒマラヤとは全く違った姿で興奮する。到着日はご覧のように曇り気味。

ベースキャンプ3600mに到着して、すぐに体に悪い予感。2時間後、案の定軽い頭痛が発生する。ネパールインドと高峰に登ってきていたが最後に5000m以上にいたのが約3週間前、ビシュケクの滞在が長すぎたか完全に低地モードになっていた自身にショックを受ける。それでもダイアモックスと大量の水分補給によって翌日には通常に戻せはしたけども、出だしからだったのでここから約3500以上標高が上がることを考えると最悪としかいいようがない心地だった。

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Day2 Acclimatization day/高度順応日1
翌日、天気は素晴らしい快晴で体調も完全回復。話に聞いていた順応ポイントに向けショートトレッキングを敢行。ちなみに大手のエージェントのベースキャンプは写真のような感じで、色々施設が充実していた。自分のは扉写真のようなユルタ泊、画的には断然こちら。しかも次のキャンプ地に近いし安いし良いことだらけ。山の情報は全然得られないけど笑

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Day2 Acclimatization day/高度順応日2
裏山に登り始めると付近の池が良い感じに見渡せるようになってくる。

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Day2 Acclimatization day/高度順応日3
稜線まで出ると先までトレースが確認できる。ゴールは写真でいう1番奥にある赤茶色の山肌の次にあるグレーになってる岩場の上になっていてなかなかな距離。

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Day2 Acclimatization day/高度順応日4
本当に昨日軽度とはいえ高山病になったっけ?という感じでサクサク進む。キャンプ地とは反対側の山肌からは氷河が見えている。

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Day2 Acclimatization day/高度順応日5
ゴール地点、標高4300mほど。昨日通ってきた草原一帯が見渡せる素晴らしい景色。これを見るだけでもここに来る価値は十分あると思った。

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Day2 Acclimatization day/高度順応日6
いちよ記念に。

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Day2 Acclimatization day/高度順応日7
初日の順応度から長期戦になる可能性が高いと思い、ガス食料節約のため宿で取る事にした。羊とジャガイモがメインな簡易なものだけど中々美味しい。

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Day3 way to Camp1/キャンプ1へ移動1
昨日の順応度から問題ないと思いC1に移動することに。荷物は当然運びきれないので馬を頼んで半分以上運んでもらうことにした。軽くて景色もいいし、最高な気分で長閑な草原地帯を進んでいく。

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Day3 way to Camp1/キャンプ1へ移動2
徐々に近づく山脈、改めて書くけど草原に突如として現れる壁には本当に痺れる。その草原で3600m以上あるのも凄いことなのだけど。写真はレーニンピークの隣に座する高峰、これも6000後半はある山だったはず。

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Day3 way to Camp1/キャンプ1へ移動3
草原地帯を終えると谷間に入っていき標高を上げだす。ジグザグに進んでいることがトレースでわかると思う。

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Day3 way to Camp1/キャンプ1へ移動4
パスを登りきると視界が開け、レーニンピークとその下に大きく横たわる氷河に直面する圧巻の景色が待っている。皆写真奥の芝生で休憩、記念撮影に興じる。登山者はこのまま当然進んでいくが写真とは別方向に更に登る道があってビューポイントに繋がっていて日帰りトレッカーなどの人はそこまで行って帰るという人もチラホラ。ここで4100mほど。

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Day3 way to Camp1/キャンプ1へ移動5
峠の後は少し下り、氷河沿いの斜面をずっとトラバースしていく。

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Day3 way to Camp1/キャンプ1へ移動6
道幅は狭いトラバース帯が長く続くので後続の登山者や、前からも下山者が帰ってくるので休憩スポットは少なく荷物が多い人は大変そうだった。

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Day3 way to Camp1/キャンプ1へ移動7
徐々に近づくレーニンピーク、曇ってその全容が見えなかったけど隙間から見えるその姿で山の大きさが推し量れる。

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Day3 way to Camp1/キャンプ1へ移動8
C1までの道で1番の難所となる川の渡渉。流れは急で深い所も多く渡る場所はきっちり探さないといけない。ここでは写真のように馬が待ち構えていてお金を支払うことで渡渉を手伝ってもらうことができる。しかし、わりふっかけられることで有名らしく見ていた限り重い荷物を持ってる人も含め誰1人として馬を使っていなかった。飛び石で繋ぐか、極力浅い場所を探して川に入って渡るか、前者は写真の箇所から50m〜100mほど上流に行き中洲を幾つか経由して行くことができる。後者は写真エリア付近で、こちらも一つ中洲を経由する形で渡れる。ちなみに自分は後者を選択、流れが強くサンダルの片方が流されていく不覚(涙)を。深さはそれほどでもなかった気はしたけど膝上まで濡れることになった。

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Day3 way to Camp1/キャンプ1へ移動9
この日は午後から雪が降り始めて道中寒くなってくる、そろそろ着くころだけどと思ったところで標識が出てくる。これを見て自分の行き先を決める感じに。自分はティエンシャントラベルの馬サービスを利用したのでそちらに。ちなみにC1は前回記事に記載したように広大なエリアに各社点在している。標識右手の各社はここからわりと近いが左側の各社、特にcentral asiaトラベルはここから40分近くは歩くし、氷河を2つほど渡らないと着かない場所にある。その分次のキャンプ地が近いので恩恵は大きく。けどこの先の道は特に氷河上はトレースが分かりづらく初見は特に迷いやすい。ここまでの疲労もあると辛いと思うのでパッケージを組んでいないのなら初日は右手に進みティエンシャントラベルに行くことをオススメ。C1は別名ABCアドバンスドベースキャンプとも呼ばれるように何日も滞在することになるので必要に応じてキャンプ地を変えるのがいいと思う。

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Day3 way to Camp1/キャンプ1へ移動10
その後程なくして4400mのC1に到着。BCから大体5時間ほどだったと思う。ティエンシャントラベルにて荷物をピックアップ。テントを設営して荷物を整理し並べてみる。もう普通のバックパッカーの装備じゃないなーと。。ちなみに着いてムカついたのは雨と雪がふりしきっていたのに外に荷物が放り出されて置かれていたこと。安いとはいえ舐めた対応。他社もなのかもしれないけど。。とりあえず預ける人はレインカバー等つけて渡す方が良いと思います。


続く。

■Accommodations/安宿

Chon-Alay Travel
 ●My Rating
:☆☆☆
 ●Price
:12ドル(朝晩二食付き、交渉可能)
 ●Room
:ユルタの中
 ●Bathroom
:屋外共用
 ●Wi-Fi
:なし
 ●Location
:ベースキャンプ、maps.me参照
 ●Special Mention
:ホースサービス有り、キロあたり2ドル、水は貰えるが要煮沸or浄化剤、フィルターなど。

Tien Shan Travel
 ●My Rating
:☆☆☆
 ●Price
:3ドル(常設テント利用は12ドル)
 ●Room
:自前のテント
 ●Bathroom
:屋外共用
 ●Wi-Fi
:なし
 ●Location
:現地標識参照、
 ●Special Mention
:水は生で大丈夫。バッテリーチャージサービス有り、食事は高額だが提供あり、C1以降のガイド、ポーターサービス有り。


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コメント

  1. こんにちは。教えてください。
    ベースキャンプまで車は入れますか?

    オシから車でBCまで送ってもらうのですが、BCから遠く離れた場所で車を降ろされると荷物を運ぶことになりますが、距離はどれくらいありますか?おりたたみの台車を持参した方がよいでしょうか?

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。
      詳細は前の準備編の記事をご確認いただければと思いますが、
      チャーターした車で事前に話ていれば原則、指定したBCまで送ってくれると思います。

      離れたとこになると、場合によっては1~2キロ離れ、近くの川を渡渉することになるので
      台車は厳しいかと思います。その場合は馬を見つけて運んでもらうなど交渉をすることを推奨します。

      削除

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