Mont Blanc/モンブラン-1

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Mont Blanc/ンブラン-1 -Sep 2017-


■Note

言わずと知れた世界的名峰、本家アルプス最高峰のモンブラン。

約1週間ほど天気を待ち続け、ようやく晴れが来たので挑んできたが、正直この結果は予想できておらずのまさかの失敗。

理由は予想以上に気温が低かったことに加え強風が吹き続けていたこと。これにみんなやられてしまって自分が登った日は誰1人として登頂できなかったようだった。

散々待ってこの結果は正直悔しいのだけど、身体のキレは終始問題なく、天気さえ落ち着いていたら確実に登頂できる確信が出来ていたので諦めがついたというか、まぁこのレベルならいつでも登れるだろうな、という感じに至れたのでわりとスッキリ。

それに比べキルギスのレーニンピークの失敗は自分の問題だったし。何よりも心身に余裕がなくギリギリの戦いでの登頂断念ということで気持ちと体力の崩れ落ち方は凄いものがあった。

とりあえず今回はスケジュールに見誤り笑 もあったし、仕切り直しがちょうどいいかな、と。登れてたらそれはそれで帰りが悲惨だったかもしれない。

この記事ではモンブラン登山の概要と前半部分を。

■How to get there

シャモニーのバス停からバスでケーブルカーのあるBellevue駅へ。そこからケーブルカーで上に上がる往復チケットで17.5ユーロ

そこから登山開始。(本来はもっと上から始められる、詳細は以下別途に)

■モンブラン登山概要・ノーマルルート

【標高】
4810m

【日数】
1泊2日〜3泊4日
モンブランは天候が安定しにくいので待機時間は相応の覚悟が必要。

【宿泊】
小屋泊が基本、キャンプサイトはテッドルース小屋の奥に一つあるが、あくまでスペースがあるだけで水は小屋で買うか雪を溶かすしかない。が無料で予約も必要ないというメリットがある。

基本的に利用するのは以下二つ
テッドルース小屋3167m
グーテ小屋3835m

→予約方法
ウェブサイトからの予約と電話

※ハイシーズンはわからないがテッドルース小屋は9月は空きが多く前日予約も問題なし。しかしグーテ小屋は2〜3週間先まで常に予約が埋まっていた。が、実際に行ってみるとキャンセルが出ていて空きがあることが多い様子。なので電話で都度確認するのが1番確実に抑えられると思う。事前に抑えられなかった場合、今回の経験を踏まえるとテッドルースまで行き、そこからグーテに電話をかけて空きを確認するのが1番よいように思えた。

【飲食】
上記サイトからも小屋のファシリティが確認できるが上記2つは小屋でオーダーが可能。ただし朝晩は事前に小屋に入ってから再度必要なことを伝える必要があり、チェックインが遅れるとウェブで食事込みで予約していても食事が出てこないので注意。大体6時半くらいが夕食時間。水道はなく飲み物は購入する形になる。1.5Lで6ユーロと高額。

【装備】
時期に応じた雪山の装備を。天気予報を見ればわかることだけど5000以下とはいえ同時期のヒマラヤの6000後半の気温くらいになるので標高だけ見て安易なブーツで挑むと痛い目を見るので注意。寝袋は小屋泊でもテッドルースは必要(空きがあれば他のベットからブランケットを使うこともできるし、本当にハイシーズンならそこまで寒くならないので必要ないかも。)、グーテ小屋は泊まってはいないが泊まった人からはブランケットのクオリティがよかったので必要なかったという話を聞いた。

【保険】
シャモニーの教会横にある建物で取得可能。1日あたり5.5ユーロ、内容は最低限のモノだったので各自の判断で。

【難易度】
比較的簡単。天候に恵まれ、雪山登山経験もあり高度順応が問題なければ単独可能。基本的にテクニカルな場所はなく、標高に慣れていてそこそこ体力あれば誰でも登れる。

【難所】
テッドルース小屋からグーテ小屋までのクーロワール帯に落石が頻発するということで危険地帯に設定されている。落石は気温に大きく左右されるのでハイシーズンなど登りやすい季節は時間帯に注意が必要。急な箇所も多々あり登り下りでガイドを付けているとロープで結んで進んでいくようなコースになっているけど、難しい箇所はワイヤーなど身体を支える場所はあるので集中している限りは個人でも問題なく進める。

今回は登頂してないから最後までのコースはわからないけど、現地ガイド曰く1番の難所がこのエリアということなので、そんなに問題ないのでは?と思った。

【行程】
上記に記載してる様、難所はクーロワール帯になるので自分の体力、季節などから考慮して安全にそのエリアを抜けられるスケジュールを組み立てることが大切。以下は参考程度に。

※参考スケジュール
《その1》
Day1:
シャモニーからバス
Bellevue駅
ケーブルカーにて上昇
鉄道にてNid d' Aigle駅
↓2〜3時間
テッドルース小屋
Day2:
テッドルース小屋
↓2〜3時間
グーテ小屋(状況次第ではそのままサミットもあり)
Day3:
グーテ小屋
↓4〜5時間
サミット
Nid d' Aigle駅
↓鉄道
Bellevue駅
↓バス
シャモニー

《その2》
Day1:
シャモニーからバス
Bellevue駅
↓ケーブルカーにて上昇
↓鉄道
Nid d' Aigle駅
↓5〜6時間
グーテ小屋
Day2:
グーテ小屋
サミット
Nid d' Aigle駅
↓鉄道
Bellevue駅
↓バス
シャモニー

【今回の行程】

Day1:
シャモニーからバス
Bellevue駅
ケーブルカーにて上昇
登山開始 4〜5時間
《《鉄道が動いていなかったため。。。》》
テッドルース小屋
Day2:
テッドルース小屋
グーテ小屋
サミット
※悪天候により途中撤退
Bellevue
シャモニー

■Photos


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Day1 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山1
シャモニーのバス停から登山口のアクセス先となるケーブルカーの発着場へ向かう。宿が一緒でずっと同じく天気を待っていた台湾人のリー君と一緒に。

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Day1 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山2
チケットを購入し、ケーブルカーに乗り込むと客は全員モンブランの登山客。物々しいというか互いの装備や服装を見ながら自然と気合いが入ってくる。


Day1 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山3
ケーブルカーは下は小雨が降り、上ると雪に変わっていた。標高は1800mほど。ちなみ本来であればここから更に登山鉄道に乗って奥に進むことができるのだが何故か動いてないため全員ここから登山開始となる。自分は誤解をしていてケーブルカーと登山鉄道をごっちゃにしていて、ここから歩かないといけないということをここで知った笑 歩く距離が増えたことで一泊二日のモンブランは強行すぎるのに小屋泊の延泊できるだけの金を持っていなかったので軽く焦っていた。

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Day1 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山2
霧と雪が降りしきる道中。ケーブルカーのメンツでほぼ同時にスタートしたわけだけど始めは全員スピードが早くてビックリした。当然自分も(謎の自負 笑)そのスピードなんだけどレーニンピークと合わせ、個人で挑んでくる登山者のレベルは相応なものだと思った。

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Day1 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山3
段々標高を上げていく。

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Day1 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山4
鹿に遭遇。帰りは更に沢山の鹿を目撃。ちなみに、ディアーだ!と言えずベアーだ!と噛み?まわりの登山者の前で醜態を晒してしまった。もちろん即自分で訂正したけど。

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Day1 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山5
1時間半くらいか?本来のスタート地点になるNid d' Aigle駅に到着。軽く休憩をとる。

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Day1 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山6
午後になって雪が止み、霧が晴れ始める。どんどん登っていき開けた場所に出ると奥にAiguille du Midiというケーブルカーで行ける山が見える。

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Day1 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山7
開けた所では一軒山小屋がある。設備はしょぼそうだったけど利用者は見かけた。モンブランに行く人ではない登山グループが利用しているようだった。

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Day1 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山8
ちなみにこの辺りからもうグーテ小屋と、その下にあるだろうテッドルース小屋の位置を確認できるようになる。全然疲れていないのでこの時は凄い近くに感じたし楽な行程だなぁと思ってた。

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Day1 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山9
標高を上げていくこの道からの景色はなかなか素晴らしかった。というかようやく視界が晴れだしたので楽しく登っていった。

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Day1 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山10
せっかく2人いるので互いに写真を撮ったりしながら。

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Day1 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山11
テッドルースに到着するころにはまた霧が出始めてしまっていて、見えるだろうグーテ小屋は雲の中に。ちなみにリー君はグーテ小屋の予約をしていたのでここでお別れ。また明日会おうということで、クーロワール帯へ。これが真夏だったら危ないところだけどご覧の様に雪なので問題はなさそうだった。

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Day1 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山12
テッドルース小屋のドミトリ。夏場なら何とかなるだろうが簡素なブランケットだけでは夜を明かすのは厳しそうだった。

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Day1 Mont Blanc Expedition/モンブラン登山13
テッドルース小屋のダイニングルーム、わりと暖かく居心地はよかった。シェルパを意識してるのかチベット国旗が張ってあり、近くの丘にはタルチョが飾ってあった。そして一番ビックリしたのは夕食の最初のスープが「ダル」だったこと笑 このままダルバートが出てくんじゃないかと。メインはパスタのチキンの煮込み、デザートはプリンか、カスタードパイと高いだけあって充足な量だった。

続く。

■Accommodations/安宿

テッドルース小屋
 ●My Rating
:☆☆☆
 ●Price
:84.4ユーロ・2食付き(素泊り50ユーロ)
 ●Room
:ドミトリ
 ●Bathroom
:共用
 ●Wi-Fi
:無し
 ●Location
:モンブラン山道
 ●Special Mention
:トイレに紙はある。朝食時間は指定可能。朝2時〜。軽食もオーダ可能。カード決済不可。

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